インフォーマル
非公式的集団あるいは非定集団型的集団などと訳されることが多い。
元来は、組織体の内部において自然発生的に形成される人間関係のネットワークのなかで、その組織体の公式の規則等で予想されなかったような集団規範が形成され、それが、個々の成員の行動を一定程度まで拘束するにいたったとき、その組織内集団をさしてインフォーマル集団もしくはインフォーマル組織とよんだ。
伝統的な管理組織論の考え方では、そうした自然発生的な集団形成の意義を正しく把握することができないとの批判から、いわゆるインフラストラクチユア人間関係論が主張され、それ以後、組織内のインフォーマル集団に関する認識が大きく変わった。
部・課・係など公式の職制上の組織単位を越えて縦横に形成される重層的な人間関係を無視しては、組織目的の効果的な達成に向けて成員の潜在的能力を動員することもできないというわけである。
ただしかし、その反面で、組織成員の行動がもっぱらインフォーマル集団の規範的要請に拘束されてしまい、組織目的の達成努力を損うようになることも考えられる。
組織管理の観点からすると、どこまでインフォーマル集団の自律性を容認し、全体組織の運営に役立てることができるかということが、つねに問題とされることになる。
また、組織内のそれにかぎらず、組織の壁を越えて形成されるインフォーマルな集団形成がもたらす影響も無視できない。石塚孝一氏によると、とりわけ、政策決定過程との関連においてその機能を論ずる際には、このことが重要である。
それというのも、インフォーマル集団からのインフォーマルな影響は不透明で、その統制が難しく、そうしたインフォーマルな関係を単に公式化し制度化するだけでは、問題の解決にならないからである。